さて、今回は「2010年新春大放言」と題しまして、今年のモバイル業界において、重要な位置づけになると思われる事柄、また勝手な予想などについて、毎度のフレーズですが、筆者の独断と偏見で書いてみたいと思います。 紙面の関係から、多くは書けませんのであしからず。 |
●Smart Phoneまずは、スマートフォンですかね。そもそもスマートフォンの定義が曖昧なので議論を明確にするため、ここでは汎用OSが搭載されていてアプリケーションが後からインストール可能な端末という一般的な定義に基づきSmart Phoneを定義します。 早い話が、iPhone、Androidベース、Windows Mobileベースに集約されるのですが。Symbian ベースをどう考えるかは今回除外させてください。 iPhoneの登場で一気に全国区になった感があるスマートフォンですが、PCの普及時と同様に新しいデバイスを一般的に普及させる事において、Appleの貢献は非常に偉大だと思います。 先行していたWidows Mobileベースの各メーカーも、iPhoneキラーと呼ばれる端末を次々と発表し、ユーザーインターフェースを中心に使いやすいものになってきたと思います。 一方、後発のAndroidベースについては、ソフトバンクが発売を表明している端末仕様次第のところはありますが、海外での普及状況を考えると日本でも今年が飛躍の年になるだろう思っています。 スマートフォンの普及については、モバイル業界の根底的な変革の可能性を秘めていると筆者は常々思っていました。それは、サービスモデルの変革です。 ソフトバンクのiPhoneは、キャリアサービスとして、i.softbank.jp ドメインのメールサービスこそ提供したが、Push配信メールサービスを他社のメールにも提供するなど、かなりOpenなサービスモデルを実現しました。 ドコモの提供するWindows Mobile ベースの端末では、メールもなければもちろんiモードも見れないといった状況です。(注:最新のSC-01Bは、Windows Mobile ベースで初めて、一部のドコモサービスに対応している) このことは、スマートフォンに関しては、キャリア主導で端末仕様を決めるという従来の端末提供のモデルが崩れている事を意味しているわけです。 この状態の下、Apple はiPhoneにiTunesと第3者がビジネスに参加出来るApp Storeという強力なプラットフォームを併せて提供し、一気に独自のビジネスモデルを提供したわけです。 つまり、強力なサービスと端末が一体になる事でキャリアの既存サービスは不要化すると言う事を実証したわけです。 この観点では、Google が5日に発表した Nexus One への期待は大きく、iPhoneとは違うもっと一般的なサービス、言い換えれば現在キャリアが提供している様な各サービスを全てGoogleが提供する可能性を秘めていると筆者は考えています。 一方、MicrosoftはPCとの親和性が一番の強みなのでしょうが、一般的なモバイル・ユーザーのニーズを考えた場合には、Windows Live サービスこそ有りますが、他の2社に比べ強力なサービス、およびサービスプラットフォームが存在しないため、Windows Mobile ベースのスマートフォンの普及には苦戦するものと思われます。 現状のままだと、音声通話を考えなければ、いわゆるUMPC/Net PCとなんら変わらないものになりかねません。(図1 キャリア・ビジネスモデルの推移 参照)
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