FLVに対応した「Flash Lite3.0」のリリースによって、携帯電話に向けた動画配信が可能になりました。さらに2009年夏モデルからNTTドコモの端末に搭載される「iモードブラウザ2.0」では、1ページ100KBという制限が拡大され、多彩な表現が可能に。ケータイコンテンツのリッチ化を一気に推し進めるポテンシャルを秘めた「Flash Lite3.0」と「iモードブラウザ2.0」についてご説明します。
■Flash Lite3.0とは?
Flash Liteは携帯電話向けのFlash Playerで、Flash Lite3.0はNTTドコモ、ソフトバンクの端末で採用されています。PC向けのFlash Player8、ActionScript2.0に相当し、Flash Video(FLV)にも対応。FLVについては、以下の3種類の再生形式をサポートしています。
1)SWFファイルへの埋め込み形式でのビデオ再生
2)ローカル、サーバーからのプログレッシブダウンロード再生
3)Flash Media Serverからのストリーミング再生
このようにFlash Lite3.0は規格上、FLVによる動画配信に対応していますが、Flash Lite3.0を搭載したドコモのiモードブラウザは、残念ながらFLVのストリーミング配信をサポートしていませんでした。またiモードでは1ページあたりのファイルサイズが100KBまでに制限されていたため、PCサイトのようなインラインでの配信は、事実上不可能でした。それを可能にしたのが、2009年夏モデル以降に新たに搭載される「iモードブラウザ2.0」です。
※ドコモの最新端末はFlash lite3.1に対応しています。
■iモードブラウザ2.0とは?
2009年夏モデル以降の最新機種の搭載される「iモードブラウザ2.0」は、VGAサイズでの描画、フレームやマルチウィンドウへの対応といった基本性能の進化に加え、FLVの再生もサポートしています。また、これまで動画配信の大きな足かせとなってきた、1ページあたりのファイルサイズ制限も、従来の100KBから500KBまで拡大されています。ページ内に500KBまでのSWFファイルが埋め込めるようになったのに加え、10MBまでのFLVのプログレッシブダウンロードにも対応。これまでのように、動画視聴のたびに再生プレーヤーを起動する手間なく、高画質な動画を1つのページに表示できる、インライン再生も可能となっています。
たとえば、ゲームをSWFファイルで作成し、そのゲームをクリアすると高画質なFLVが見られるといったことが、ページ内でシームレスに展開できます。インタラクティブな仕掛けと動画を組み合わせたリッチなコンテンツによって、ケータイサイトの表現力は大きく向上することになるでしょう。
新ブラウザではこのほか、スタイルシートやJavaScriptも使用可能となっています。これまでFlashでしかできなかったような表現が、HTMLでもできるようになることで、HTMLとFlash、動画を組み合わせた動的なサイトが、さらに増えてくることが予想されます。
こうして表現の幅が広がれば、企業はPCサイトの資産をよりケータイサイトに活かしやすくなります。Flash Liteとiモードブラウザ2.0は、企業のモバイルコンテンツに対する取り組み方にも、大きな変化をもたらすことでしょう。