竹原 淳
株式会社Jストリーム
技術部
新コーデックのサポート、セキュアな配信、モバイルのサポート、という新たな機能が加わりました。FlashMediaServer(以下FMS)3.0の特性の前に、まず、FlashVideoの特性、FMSの従来の機能、について簡単にご説明します。
◆そもそもFMSとは?
FMSとは、FlashVideoをストリーミング形式で配信するサーバーです。
FlashVideoを用いることにより、これまでの他の動画Playerと違い、Flashコンテンツの中に自由に動画領域をデザインでき、またインタラクティブに動画を表現できるようになりました。
FlashVideoはプログレッシブダウンロード形式(WEBサーバー)でも配信が可能ですが、 FlashVideoをストリーミング形式で配信することにより、以下のようなメリットが生まれます。
(1)再生・途中再生の動画が始まる時間が短く、ストレスなく動画が視聴できる。
(2)ストリーミングなのでブラウザキャッシュに残らない。(コンテンツ著作の保護)
(3)ライブ中継が行える。
このような特性から、多くの企業様サイト上で、FMSを用いたFlashVideoコンテンツが、採用されるようになってきています。
◆FMS3.0 って何ができるの?
さて、ここからが本題ですが、そのFMSも今年に入り、バージョン3.0がリリースされました。
FMS3.0の新機能として、主に下記の3点が加わりました。
(1)新コーデック H.264/AAC のサポート
FMS3.0から、新しく、H.264/AACの圧縮方式のファイルを扱えるようになりました。 H.264を使用することで、より綺麗な映像が配信できるようになったことに加え、これまでFLVというFlash動画専用のファイル形式から汎用動画のコーデック・ファイル形式をサポートしたことにより、Pod Casting等に使用していたコンテンツをそのままストリーミング配信といったコンテンツの2次利用も可能となります。
(2)よりセキュアな配信機能
FMSとFlashPlayerの間ではrtmpという通信方式(プロトコル)を使用しています。ただ、このrtmpは暗号化されていませんでした。 FMS3.0からrtmpeという暗号化された通信方式が使えるようになりました。また、接続するSWFが正しいSWFかを認証する機能も加わり(SWF認証機能) よりセキュアな配信が可能となり、コンテンツの保護力が強まっています。
(3)モバイルのサポート
FlashLite3.0へのストリーミング配信が正式サポートされています。 FlashLight3.0を搭載した端末はこれから出てくる予定ですが、これにより、携帯端末へのオンデマンド配信はもちろん、ライブ中継を行うことも今後容易になる見込みです。
また、上記以外にも配信性能そのものが向上していたり、私たちエンジニアにもうれしいことがあったりもします。以上、簡単ではありますが、FMS3.0についてご説明させていただきました。