【活用ノウハウ】P2Pって何?

P2Pについて図解でご説明いたします。

最近耳にする機会が多い"P2P"ですが、今回は、P2Pについてできるだけわかりやすく、図を交えながらご説明させていただきます。

●P2Pって何?

P2Pの正式名称は『Peer to Peer』です。
通常コンピュータ間でコンテンツ等のやりとりを行う場合、どちらかが一方的に要求する側(クライアント)、
どちらかが一方的に供給する側(サーバー)になり、これを『クライアント・サーバー』モデルと言います。

これとは対照的なのが『Peer to Peer』モデルで、どちらも同等の役割をもち、時にはクライアント、時にはサーバーになり、コンテンツ等のやりとりを行います。

この『Peer』と呼ばれるコンピュータを繋ぐとできあがるのが『Peer to Peer ネットワーク』といいます。

図1.「クライアント・サーバーモデル」と「Peer to Peerモデル」

「クライアント・サーバーモデル」と「Peer to Peerモデル」

図2.Peer to Peerネットワーク

eer to Peerネットワーク

●WinnyとかもP2P? P2Pって悪いモデルなの?

WinnyもP2Pモデルで、現在では感染ウィルス等のおかげで、P2P自身が悪い方で有名になってしまい、【P2P=悪いモデル】という印象がありますが、本来P2Pは使い方次第でコスト削減を実現する有効なモデルです。

有効なモデルで有名なものとしては、『Skype』というインターネット電話サービスがあり、P2Pを利用することによって『Skype』ユーザー同士の無料通話を実現しています。

図3.Skypeモデルのイメージ

Skypeモデルのイメージ


●安全なP2P配信モデル

コスト削減について説明させていただく前に、安全なP2P配信モデルに関してお話ししたいと思います。

ここでまたWinnyの例を引き合いにださせていただくと、Winnyはピュア型と呼ばれるP2Pモデルを利用しており、
全ての端末が同等な機能を有していました。

これは、コンテンツ配信を低コストで実現するには非常に有利な手法なのですが、誰かが悪質なコンテンツを一度どこかの端末からP2Pネットワーク上に流してしまうと、その悪質なコンテンツを止めることができないという欠点がありました(図2)。

そこで考えられたのが、センター管理型P2P配信です(図4)。
配信サーバーマスターというサーバーを設置し、そこに正規にコンテンツ登録を行わないと配信ができないような仕組みを実現しました。これにより、P2P配信モデルを安全に利用できるようになったのです。

図4.センター管理型P2P配信

センター管理型P2P配信


●P2P配信によるコスト削減

それでは、P2P配信がどのようにコスト削減に有効なのかですが、従来のコンテンツ配信はたくさんの人が同時に同じコンテンツを視聴しても配信が滞らないように、事前にたくさんのサーバーを準備しておきました(図5左)。

これに対しP2P配信の場合、極端なケースではサーバーマスター用にサーバーを1台準備するだけで、後はユーザーの端末を配信サーバーの代りに利用し、配信側の設備を最小限に抑え、結果的にコストを最小限にすることが可能になったのです(図5右)。

図5.従来配信とP2P配信の比較

従来配信とP2P配信の比較


●P2P配信はいいことばかりじゃない?

さて、ここまでの説明で安全性をクリアしたセンター管理型P2P配信は、コスト削減も実現しいいことずくめのように思われますが、実はまだP2P配信には不得意なことがあります。

それは、ユーザー環境への依存度です。P2P配信を実現するには、そのP2P配信の基盤となるソフトをPeerとなるユーザー端末にインストールしてもらわなければなりません。

また、会社等セキュリティーの厳しいネットワーク環境やセキュリティーソフトの設定を厳しくしている環境では、P2P配信を遮断してしまう場合もあり、全ての人が手軽にP2P配信の恩恵を受けることができないのが実情です。

●従来×P2Pのハイブリッド配信

そこで、JストリームではP2P配信と従来型の配信を組み合わせたハイブリッド型配信(図6)のサービスを開始いたしました。

図6.ハイブリッド配信

ハイブリッド配信


これにより、P2P配信のメリットであるコスト削減を実現しつつ、セキュリティーなどの理由でP2P配信を受けることができないユーザーもカバーすることができます。

特に、一時に視聴者が集中するイベントなどの大規模ライブ中継でご利用いただくと、ハイブリッド配信のメリットを実感いただけることと思います。


(2008/04/26)


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