【活用ノウハウ】Web向け映像制作のポイント

"映像"とひとことでいってもWeb向けに作るのか、テレビ向けに作るのかで制作のポイントは異なってきます。今回は、Webで展開するための映像制作のポイントを、実際の映像を交えてご紹介いたします。

まずは、映像を見てみましょう。

映像内に示した赤いラインより内側を「アクションセーフティー」、青いラインより内側を「タイトルセーフティー」といいます。

テレビでは映像をオーバースキャンして(映像の上に枠を重ねて)見ているため、アクションセーフティーの範囲(テレビの機種によって異なりますが大体映像の90%以上)が見られなくなります。

また、テキストなどで重要な情報を映像に入れ込む場合は、確実に読ませるためにタイトルセーフティーの範囲(映像の80%以内)に入れるようにします。

その反面、Webで映像を見せる場合には、撮影した映像をそのまま全て見せることができるので、アクションセーフティーを気にすることなくカメラのファインダーで覗いた範囲(フルフレームといいます)での自由な絵作りが可能です。

また、タイトルセーフティーも気にする必要がないので、画面いっぱいを使った自由なタイトルレイアウトもできます。


●Webだから、画角にとらわれない自由な表現が可能!

もう一つWebだからこその表現として、画角にとらわれる必要が無いという点が上げられます。テレビだと4×3(最近はHDの登場で16×9の映像もありますが)という画角サイズにどうしても縛られてしまいますが、Webの場合は全画面で表示させたい映像でない限り、その画角サイズはいかようにも変えることができます。

試しに、先ほどご覧頂いた映像の人の部分のみを切り出し、縦長の映像を作成してみました。先ほどのテレビフレームでは見切れていた左右上部の余計なものもカットできているほか、必要最低限の映像を切り出すことでファイル容量を軽くすることができるため、ユーザーのスムーズな視聴に貢献することもできます。

※映像内、アクション・タイトルセーフティーのラインは特に意味はございません。 

今回はHTMLページですので、プレイヤーに映像をはめ込んでご覧いただいておりますが、Flashサイトなどであれば、○形でも☆形でも、またはそれらをブロックのように複数組み合わせて一つの作品とすることなどもできてしまいます。

これを応用したのがPIPといわれる手法です。緑バックで人の映像を撮影し、緑色の部分だけを後処理で透明化
(クロマキー処理)すると、Webサイトの中を人が歩いている、というような表現も可能です。

年始のご挨拶では、このサイトの運営社でもあるJストリーム代表・白石のブログに掲載いたしました"飛び出す映像"がその一例です。


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⇒Jストリーム代表・白石の"飛び出す映像"はこちら

その他、撮影した映像をエンコードする際に、インターレース(※1)解除を行うとピントが甘くなるなど画質が落ちるので、撮影の段階でプログレッシブ方式(※1)を採用した方が良いなど、細かいノウハウは沢山あります。

そういった意味では、Web向けの映像を制作する際は、豊富な実績とWeb映像制作についての知識を兼ね備えたスタッフを揃えることが、実は最も重要なポイントといえるかもしれません。

※1:インターレースとは、テレビやディスプレイなどが、1回の画面表示を奇数段目と偶数段目の2回の走査に分けて行なうこと。
1回の走査で画面表示を行なう方式はプログレッシブと呼ばれる。インターレース方式は動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、ほとんどのテレビで採用されている。一方、コンピュータのディスプレイは、静止画や文字を表示することが多く、インターレース方式だとちらつきやにじみが生じるため、ほとんどはプログレッシブ方式である。

(2008/04/24)


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