90%以上の成約率を支える映像による商品紹介
株式会社レオパレス21様の場合

One Cut
ストリーミングコンテンツ・キャプチャ
ストリーミングコンテンツを閲覧するためのビューワー「レオパレスTV」では、ブロードバンドかナローバンドかを自動認識し、利用者の環境に最適化された状態で再生される
レオパレス21Webサイト
株式会社レオパレス21
アパート・マンションの賃貸事業を行っているレオパレス21では、2002年2月よりストリーミングによる情報発信チャンネル「レオパレスTV」をスタート。
自社のCMやシステム案内などお客様へのサービス案内をはじめ、社長挨拶やIR情報といった投資家向けPRなど、企業活動にかかわるさまざまな情報をストリーミングで発信している

単身者をターゲットに、「簡単」「便利」を追求、行き着いた結論はインターネット。

1ヶ月以上の長期の出張や転勤、大学に入学して初めての一人暮らし、家の建て替えなどで一時的に住む場所が必要になった……など、家を住み替えるという経験は誰にでもあることだろう。しかし、家探しや不動産の手続きは手間も時間もかかる。

アパート・マンションの賃貸事業を手がける、レオパレス21では創業以来こうした「手早く部屋を探したい」「長期間・短期間の滞在できる部屋が欲しい」といったニーズに応えてきた。利便性を高めるため、敷金・礼金無料という画期的なシステムを始め、詳細な賃貸メニューや引越しメニューを開発し、現在は賃貸生活を総合的にサポートしている。

そして今回の、さらなる販売促進策を作る上でポイントとなったのは、主なターゲットである単身者が、長期出張や急な引っ越しに迫られたときにも即応できるサービスの提供であった。現在の空室情報などをリアルタイムで素早く検索でき、入居の条件であるレオパレス21の会員制システムを理解して、手軽に部屋を申し込んでいただける、というシステム作りが求められたのである。

開発スタッフが着目したのが、インターネットの有効利用であった。空き部屋情報をリアルタイムで更新・公開することにより利便性を高め、条件がそろえばそのまま賃貸の申し込みが行えるシステムを構築したのだった。

もともと同社には、部屋の利用を検討している見込み客や、アパートのオーナー向けにサービス紹介の映像資料をDVDに収録し、営業マンがサービス説明等の際に活用していた。以前より映像を使うことによるプレゼンテーションの有効性を理解し、活用するのを実践していたのが同社なのである。

そこで、ウェブサイト上でも映像による自社のサービスの紹介が効果的であると考え、ストリーミングによる映像情報発信チャンネルを開始することとなった。2002年2月、同社の詳細な賃貸メニューを提供し、サービスの特徴をわかりやすく説明する「レオパレスTV」が開始された。

情報閲覧率を高める工夫をし、販売促進に欠かせないツールとなったウェブサイト

ストリーミング利用者が回線速度による画面サイズにストレスを感じたり、再生映像を途中で中断することなく、映像を最後まで見てもらうための工夫も考えられた。それが「レオパレスTV」独自のビューワーである。

このビューワーは利用者の回線環境を自動判別して、ナローバンドユーザーにはナローバンドに、ブロードバンドユーザーにはブロードバンドに最適化されたストリーミング映像を再生する機能を持つ。このため、利用者は再生ボタンを押すだけで、あとはビューワーが自動的にコンテンツを再生・表示するため、誰でも簡単に使うことが出来るのだ。

「レオパレスTV」ビューワー
「レオパレスTV」ビューワー

さらに、レオパレスTV内にある「MOVIE MENU」でコンテンツを選択すると、ウェブサイトが自動的にコンテンツ関連ページに切り替わるという工夫もしている。つまり、映像をフックに詳細な商品情報へとスムーズに誘導する仕組みも考えられているのだ。

「レオパレスTV」開始後、映像で見せることの効果は同社のウェブサイト経由の契約申し込み数にも反映されることになる。同社のウェブサイトでは、現在空いている部屋を検索し、申し込み・仮契約だけでなく、料金の支払いまでもがインターネット上で一連の流れで完了することができる。

こうしたネット上の契約サービスを開始したところ、ネット経由での仮契約申し込み者は仮契約の総数からみると5%ほどだが、その契約者のアンケートを見ると、「レオパレス21のウェブサイトが契約の決め手となった」としている契約者が以前に比べ25%から30%に上昇し、ウェブ経由で仮契約をし、その後の本契約に結びつく例はなんと90%以上になるという。

この忙しい毎日、気軽に手早く自分の条件にあった部屋を見つけたい、という希望にこたえる同社のサービスは、利用する人も増えつづけているようだ。

利用促進に、企業PRに幅広い効果が見えた「レオパレスTV」

同社のストリーミングコンテンツの中でも人気なのは、賃貸システムやパーウィークシステムなど、同社の提供する様々な賃貸サービスの説明に関するコンテンツだ。同社のストリーミングコンテンツの視聴時間は、平均的な視聴時間よりも長く、このウェブサイトに訪れた人は、同社のサービスやレオパレス21の会員制システムをより理解するために、コンテンツを視聴していることをアクセスログから読み取ることができる。

何よりも、文章だけの説明では得られないものがストリーミングコンテンツにはある。ビジュアルで説明されることの安心感や、音と映像があるからこそ、相手への伝わりやすさも変わってくることを、同社は強く認識していた。

今回、お話を聞かせていただいたレオパレス21の丸山雄司氏も、
「ストリーミングで情報を提供することのメリット、ストリーミングならではの『商品紹介』の魅力が、そこにあると考えています」
という。

販売促進でのストリーミング導入で手ごたえを感じた同社では、現在、採用情報や株式・財務情報や社長インタビューなどもコンテンツとして用意し、企業活動にかかわるさまざまな情報をレオパレスTVより発信している。

いまや、多くの企業がウェブサイト上に決算説明や社長あいさつなどを掲載しているが、文章やちょっとした画像のみというケースがほとんどだ。しかし、レオパレス21のように、ストリーミングを投資家や、内外へ企業アピールのツールとして使っている例はあまり見受けない。

今では、販促以外にも企業としてのPRに利用するなど、あらゆるところで映像を活用するブロードバンド企業サイトとなっており、「社長の生の声を伝えたい」という同社の姿勢が反映されたウェブサイトといえよう。

「簡単・手軽に賃貸システムを利用したい」という利用者のニーズに応える販売促進での利用、企業の考えやスタンスを内外に広く伝えるためのPRツールとしての利用、映像をフックにして、わかりやすく自社のメッセージを伝えていく今回の事例は、ストリーミングが効果的に使われていることの好例といえるだろう。

【文中敬称略】
(2004/06/22)



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