高齢者にやさしいサイト作りとストリーミング
株式会社パンダネット様の場合

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ライブ中継コンテンツ・キャプチャ

ストリーミングによるわかりやすい操作説明をきっかけに、高齢者にもインターネットが身近な存在に。1月に行われたストリーミングライブ中継では、視聴者の1/3が60分以上の視聴をするという人気ぶりであった。

※現在配信中のストリーミングコンテンツは、
http://www.pandanet.co.jp/
help/movie/index.htm

http://www.pandanet.co.jp/
members/webtv/index.htm

よりご覧いただけます
パンダネットWebサイト
株式会社パンダネット
1996年設立し、現在、アクセス会員20万人、対局登録会員5万人を擁する世界最大のインターネット囲碁サロン。
きめの細かいサポート体制が口コミで評判となり、国内はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど外国にも多数の会員がおり、24時間いつでも囲碁対局が可能

「50歳以上7割強、退会率1割以下」を支えるのは、環境作りへの配慮

世界最大級のインターネット囲碁対局サロン『IGSパンダネット』。1996年に発足し、現在では、アクセス会員20万人、対局登録会員5万人を擁し、会員は国内外に広がっている。

囲碁人口の高齢化に比例するかのように『IGSパンダネット』の会員も7割強が50歳以上であるが、現在も毎月3桁の新規入会者数を続け、退会率は1%以下の低さを誇る。

とかくインターネットには縁遠いと思われがちな高齢者だが、なぜそれほどの会員を獲得、維持することができるのだろうか。その理由は、囲碁コミュニティにおけるインターネットの明確な役割意識と、会員属性に応じたサイト作りへの配慮にあった。

高齢者への敷居の高さを解消したストリーミングの効果

『IGSパンダネット』会員の多くは、日曜日に碁会所というリアルな空間へ行き、仲間と語らい、「碁がたき」に勝つことを目標にしている。だから、本番に備えるべく囲碁上達のために、サイトへアクセスする。

そのため多くの囲碁ファンは、
(1)インターネットの高い敷居をなんとか越え、碁を打ち、
(2)上達のヒントを効率的に得ることができる、
ならインターネットを活用してみたいという潜在的欲求が強い。パンダネットでは、それに応えることこそが自社サイトの価値だと考え、実現のための手段としてストリーミングを導入した。

まず、(1)にある「インターネットの高い敷居」についてだが、『IGSパンダネット』では、ネット対局や観戦には、最初に専用ソフトのインストールが必要となる。高齢者、パソコン初心者に配慮し、極めてシンプルな作りとなっているが、「どうしてもソフトがインストールできない」「接続方法がわからない」といった問い合わせは依然として存在した。

そこで、ソフトの操作の様子をパソコン画面のままとりこみ、ストリーミング配信したところ、これまで長い時間を割いて電話やメールで説明してきたことが、ものの数分で正確に理解してもらえるようになった。また、同コンテンツをサイト上に公開したり、CD-ROMで配布したことで、利用時間が集中する夜間に発生した疑問にも即座に応えることが可能になった。

このようにして、高齢者が感じる「高い敷居」を取り払い、誰でもが簡単にパソコンにアクセスし、インターネット対局へスムーズに進めるように実践したのである。

視聴者の1/3が60分以上見続けたライブ中継

ストリーミングが活躍したのは、操作説明の場面だけではなかった。「難解な操作方法の理解」という高い敷居を取り払われた高齢者ユーザーは、インターネットを存分に活用し、前述(2)にある「上達のための効率的情報手段」としてストリーミングを積極的に利用した。

1月には、リコー杯プロ棋士ペア囲碁選手権決勝戦の対局模様と解説を90分間におよび無料ライブ中継したが、ここでは、なんと全視聴者の1/3が60分以上視聴する結果が出た。一般的に、ストリーミングコンテンツでは、その視聴時間が5分以内に収まることが多いが(オンデマンドストリーミングの場合)、その結果と比べるとパンダネット会員のストリーミングへの親和性の高さがうかがえる。

イベントは大都市に集中し遠方者はなかなか来られないのが現実だが、ストリーミングライブ中継なら場所に制約されず、臨場感たっぷりに対局の様子を楽しむことができる。加えて、対局会場とは別に独自で行ったインターネット版解説に対し「テレビや対局会場では聞けない忌憚のない解説が聞ける」との好評も得た。

また、有料ストリーミングコンテンツの需要も予想以上に多く、コンテンツ追加のごとに必ず利用する固定ファンも出現しつつあるという。

口コミを生む「わかりやすさ」の影にストリーミングあり

もちろん、囲碁新聞や囲碁雑誌での広告、5大新聞社系サイトでのバナー掲出やライブ中継実績などは、自社のブランドを広く知らせるために重要な役割を担っていた。しかし、それ以上にポイントとなったのが、口コミの力だと担当者は語る。

「そしてその口コミを生んだ一番の理由は、会員像をイメージし対応を考えた『わかりやすさの追求』につきます。そのためには、ストリーミングが不可欠だったんです」

碁会所とも共存共栄し、会員の家族からは、「遠のいていた碁会所へまた行くようになり、平日もいきいきと過ごすようになった」という声が多く寄せられる。最近では、「ちょっと熱中しすぎなので、注意してほしい」という冗談めいた嬉しいコメントも家族から寄せられるほどとなり、会員・その家族との関係も確かなものにしている。

日本のお家芸・囲碁。これからも世界のイニシアティブをとり続けるべく、その発展を支える重要な要素として、ストリーミングはここでも活躍しているのであった。

【文中敬称略】
(2004/02/24)



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