![]()
お母さんのための妊娠・
ピジョンでは、コーポレートサイト育児サポートサイト『 pigeon.info 』 http://www.pigeon.co.jp/ とは別に、自社製品を使うお母さんを対象にしたコミュニティサイトを立ち上げた |
哺乳瓶や人口乳首などを扱う育児用品の老舗メーカー――ピジョン。研究開発に基づく高い商品力と歴史に基づき、業界のリーディングカンパニーとして確たる位置を保持している。
そんなピジョンが近年抱えていた課題は、消費者との新たなコミュニケーション方法の構築であった。
その大きな理由は、大型量販店の登場などに見られるように、流通業界が価格による競争へ移行したことによっていた。これまでは、消費者が商品を選ぶ際には、販売店が情報提供やアドバイスの役割を担ってきたため、ピジョンは主として、販売店に対して自社の製品知識を提供することで、消費者への情報伝達を間接的に行ってきた。
しかし、いまや販売店の多くは、低価格販売実現のためのコスト削減策として、販売のみにその機能を特化させつつある。販売店が担ってきた情報提供機能をどこに求めるか――そこを解決していくことが、価格競争だけに終わらない「選ばれるメーカー」の姿だと、ピジョンは考えた。情報発信を通じ、ピジョンファンを作る「メーカーが生き残っていくためには、消費者の情報収集源となること」というひとつの方向性が見いだされた。 ピジョンには、これまでも製品や育児に関する質問や相談が頻繁に寄せられていた。それは、お母さん(=消費者)が育児に関する多くの情報を求めながらも、実際には情報不足で困っていることの現れではないかとピジョンは分析した。 「ならば、自分たちの培った知識をお母さんにダイレクトに発信していくことこそ、いまの時代に即した自社の付加価値ではないだろうか」と考えたのである。そこでピジョンでは、情報発信活動を通じて、自社への親近感、信頼感を得、多くのお母さんにピジョンファンになってもらうこと、を新たなコミュニケーション方法の目標に掲げた。 2002年5月、ピジョンは妊娠・育児・出産をサポートするコミュニティサイト『 pigeon.info 』を新規に立ち上げた。そこには、商品カタログだけにとどまらない、出産や育児に関するさまざまな情報が掲載され、このなかでの有効な、わかりやすい情報のスタイルとして、ストリーミングが導入された。 また、サイトで登録をすると、乳幼児の成長にあわせて、メールマガジンやサイトで個々のお母さんにあわせた情報が表示されるしくみを用いて、きめ細かなコミュニケーションを実現させていった。 |
1年で会員数は激増、消費者とのダイレクトコミュニケーションに成功『 pigeon.info 』開設から1年、会員は驚くほどの勢いで増え、活性の一途をたどっている。 オープンと同時に掲載されたストリーミング・コンテンツは、大きな反響をよび、1年経ったいまでも高いアクセス数を維持し続けている。そのうちのひとつ、「母乳のためのおっぱいマッサージ」では、相談相手が見つからず、本や静止画での説明を見てもわからなくて困っていたお母さんから「まさにこれを知りたかった」という声があげられている。 『 pigeon.info 』で交わされる会話のひとつひとつは、自社製品の提供対象となるお母さんの「生の声」。ピジョンファン・コミュニティは確実に広がりを増し、お母さんとの絆は強固なものとなっている。 「『何かあったら、いや、何かなくても pigeon.info へ行ってみよう』、そんな風に思ってもらえることが、私たちが目指しているお母さんとの関係なんです」。 未来を担う子どもたち(とそのお母さん)を支える、愛ある情報提供手段として、ストリーミングはここでも活躍しているのであった。【文中敬称略】 |