【注目サイト】朝日新聞がYouTube上にブランドチャンネルChannel ASAHIを開設

朝日新聞が国内の全国紙としては初めてYouTube上にブランドチャンネルを開設した。動画掲載数は61と国内のブランドチャンネルとしては最も多い部類に入る。もともと同社はasahi.com上で動画サイト「asahi.com動画」を運営し各種の動画を配信してきた。今回は「asahi.com動画」上からYouTubeに合った動画を選んで配信をしていくようである。

ニュース動画以外にも「再生リスト」には映画や芸能の話題を動画で紹介する「エンタメ」、新車情報やエコカーを紹介する「愛車」、鉄道の話題については「鉄道」、地球温暖化の影響や企業の取り組みなどを紹介する「環境」等がある。またクリプトン・フューチャー・メディアが開発した初音ミクの特集も3月21日から公開するとのことであり、現在は同サイトへのアクセスと同時にこの予告編が再生開始される。

日本では朝日新聞が全国紙としては初めてではあるが、米国内だと大手新聞社が自社サイト上での動画配信に加え、YouTubeにもチャンネルをもつことは既に一般化している。代表的なものとしてはWall Street Jounal、The Washington Post等がある。米国内からYouTubeのブランドチャネルに掲載されている動画にアクセスをすると、ほぼ全てにオーバーレイ広告(動画画面の底部に半透明のバナーが掲載される広告)が掲載されている。

この背景にあるのが、既に紙媒体では十分な広告収益得られないという現実である。直近の例では、今月16日にSeattle Post-Intelligencerが紙媒体の販売を止めたとの報道がされている。自社サイト、YouTube上だけでなく、シンジケーションという手法で製作した動画コンテンツをMSN Video等の動画ポータルサイトに提供し、広告収益によるレベニューシェアを行う例も多々見受ける。ちなみにこれら露出の最大化による広告収益の最大化、ひいては著作権による収益の最大化を「マルチウィンドウ化」と呼び、米国では新聞以外のメディアにも一般的な手法として完全に定着している。

日本もネット広告は引き続き成長を続ける。また、YouTube上でのブランドチャンネルの開設もメディア企業、一般企業の間で採用する企業が増加している。米国流のマルチウィンドウ化がこの1、2年で定着する可能性が高いのではないだろうか。

Asahi.com上の自社報道記事
http://www.asahi.com/information/release/TKY200903160072.html

Channel ASAHI
http://www.youtube.com/user/asahicom

asahi.com動画
http://www.asahi.com/video/

初音ミクのクリプトン・フューチャー・メディアのサイト
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp

初音ミクを用いて製作した例
http://circle.zoome.jp/tdki/media/1944
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6029342

The Washington PostのYouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/WashingtonPost

Wall Street JounalのYouTubeチャンネル
http://www.youtube.com/user/WSJDigitalNetwork

CNN Money.com "Seattle Post-Intelligencer halts print edition"
http://money.cnn.com/2009/03/16/news/companies/Seattle_PI/

(2009.3.18)



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