YouTubeがSony BMGとの契約更新に成功

米Bloombergが2月13日(金)に伝えるところによれば、YouTubeがSony BMGと同サイト上の配信における契約更新に成功したようである。

YouTubeはこれまで同社がコンテンツパートナーと呼ぶコンテンツ提供者の獲得に努めてきた。レコードレーベルや、テレビ局、映画製作企業らが大手広告スポンサーを獲得する上でも重視されてきた。

各報道が伝えるところでは、YouTubeの米国内の広告による売上は2008年度は米国内で100億円程度とされており、大手スポンサーからの幅広い広告出稿を目指す必要があった。ただ、大手スポンサーは個人製作のビデオや、違法コンテンツへの出稿を嫌がっている。この意味でもこれらのレコードレーベルから提供されるの合法かつプレミア感のあるコンテンツ獲得は、現状の広告を中心とする収益モデルでは、営業活動の視点から非常に重視されているのは誰の目に見ても明らかである。

旧来のYouTubeがレコードレーベルに対して結んできた契約形態はレコードレーベルのコンテンツの「1) 1配信ごとにレーベルに支払われる費用」もしくは、「2) コンテンツに関連する広告のレベニューシェア」のどちらか大きい方とのことであった。ここで、問題になるのは、YouTubeはいずれせよ、レコードレーベルと取り決められたミニマムの費用を支払い続ける必要があるという点である。

今回Sony BMGとの間で更新された契約では、内容の詳細は不明ではあるものの、Wall Street Journalの報道では、大筋で次の三つの要素から成り立っているようである。「1) Sony BMGへの前金」、「2) 1配信ごとにレーベルに支払われる費用」、「3) 広告のレベニューシェア」である。

なお、昨年の12月下旬にはWarner Music Groupが、契約更新を「採算が見合わない」という理由で打ち切り、同サイト上で配信自体を止めると報道がされた。その一方でYouTubeが一部のレコード会社に対して「何千万ドル」の売上を生み出し始めているともされている。

各レコードレーベルとの交渉がどうであれ、YouTube自身の全体的な収益モデルの確立は依然、道筋が不透明なままと言わざるを得ない。広告収益の確立の目処が今後も進まないようであれば、各コンテンツパートナーに提示している条件が厳しいものになっていくことも予想される。

Bloomberg "Google's YouTube Said to Renew Licensing Agreement With Sony"(2009.2.13)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=aGvjtjHsqIOw&refer=home

Wall Street Jounal "Bruce, Britney, Beyoncé Staying on YouTube: Sony Music Re-Signs"(2009.2.12)
http://mediamemo.allthingsd.com/20090212/bruce-britney-beyonce-staying-on-youtube-sony-music-resigns/

Wall Street Jounal "Warner Music Group Disappearing From YouTube: Both Sides Take Credit"(2009.2.12)
http://mediamemo.allthingsd.com/20081220/warner-music-group-disappearing-from-youtube-both-sides-take-credit/

米CNET "UMG digital chief on iTunes, DRM, and Android"(2009.1.12)
http://news.cnet.com/8301-1023_3-10140244-93.html?tag=mncol;txt

(2009.2.18)



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