YouTubeは10月23日、日本最大の音楽著作権管理事業者である社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と、楽曲の利用において包括的な利用許諾契約を締結したと発表した。YouTubeは既に同様の契約を株式会社ジャパン ライツ クリアランス ( JRC )、株式会社イー ライセンス ( e-License ) と 締結している。またJASRACはこれまでに、「ニコニコ動画」を運営するニワンゴなどと同様の契約を結んでいる。
これによりJASRAC管理の楽曲の範囲でエンドユーザが自ら歌ったり、演奏した動画を「合法的」にアップロード、配信することが出来る。YouTubeは本契約により収入の一部をJASRACに支払う模様。プロモーションビデオやCDなどの音源から 直接キャプチャーしたものは引き続き配信することはできないままである。
現在、YouTube、ニコニコ動画では、「初音ミク」と呼ばれる歌声ソフトウェアシンセサイザーを使って制作された動画が多数ある。この初音ミクとは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社によって開発、販売がされている。ヤマハの、「VOCALOID2」をエンジンとして採用し、音階と歌詞を入力することでボーカルやバックコーラスを作成することができる。それ以外にも、キャラクターに身体的な動きを与えることができ、歌を歌いながら振り付けを行うことができる「ボーカル・アンドロイド」である。この初音ミクは、清涼感のある独特の歌声と見た目の可愛さが特徴である。ユーザは製作者と視聴者側の両方で多く、数万件単位で視聴数を稼ぐ動画も珍しくない。
YouTube、JASRACからのリリースを読む限りでは、この初音ミクを用いた楽曲も合法と見なされるはずである。今回のJASRAC とYouTubeの契約締結により、また一つCGMモデルの利用促進が進むことになる。
YouTubeのプレスリリース (2008.10.23)
http://jp.YouTube.com/press_room_entry?entry=LP36-U6uoSs
JASRACが示す利用許諾条件
http://www.jasrac.or.jp/release/07/07_4.html
初音ミクのサイト
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp
初音ミクを用いた例1(YouTube)
http://jp.YouTube.com/watch?v=UnpSAMnGi78
初音ミクを用いた例2(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5059441
(2008/10/28)

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