インプレスによると、アドビ システムズは6月1日に開催した「Flash Media Server 2」についての製品説明会において、Flash Videoプレーヤー「Adobe Media Player」の正式版の提供を2007年10月までに開始すると発表したとのこと。
Adobe Media PlayerはFlash Videoコンテンツを再生できる無料のメディアプレーヤー。
Adobe Media Playerを利用することで、ユーザーはブラウザを立ち上げずにローカル環境でFlash Videoコンテンツ視聴できる。
Adobe Media Playerでは、ユーザーがコンテンツのライブラリ化、タグ付けやコメントの挿入、レーティングなどが行えるUGM(User Generated Media)としての機能も持っている。
コンテンツを配信する企業側にとって大きなポイントとなるのは、広告や課金システムに対応している点である。
Adobe Media Playerでは、広告の配信は、テキスト、イメージ、動画に加えて、再生中の動画にオーバーレイで広告を挿入できる。さらに、動画の一部をクリックすると特定のWebサイトなどへ誘導できる機能にも対応しているとのこと。広告はダウンロードされたオフラインコンテンツにも埋め込めるほか、広告トラッキングリポートの機能も実装される予定。
アドビ システムズでは、課金システムとして視聴やダウンロードに応じてユーザーに課金するモデルに加えて、広告収入による無料コンテンツのモデルも想定している。
奇しくも、5月31日には米RealNetworksが6月中に「RealPlayer」の新バージョンを発表すると伝えている。
新バージョンの最大の新機能としてインターネットにある動画をワンクリックでダウンロードでき、Real、Windows Media、Flash、QuickTimeといった主要フォーマットをサポートしている。さらに現在開発中の次のバージョンでは、ダウンロードした動画を携帯などのデバイスに転送できるようにする機能を追加予定とのこと。
現在、シェアを占めているWindows Media PlayerやRealPlayer、QuickTimeにとって、アドビ システムズが圧倒的な普及率をみせるFlash Playerの強みを活かして参入してくることは大きな脅威だと言える。 Adobe Media Playerにおいて同社が広告による課金システムに対応すると明言したことで、今後、各社の機能追加においても広告への対応が迫られるようになるだろう。
【参考記事】
INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/06/01/15915.html
Enterprise Watch
http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/topic/2007/06/01/10416.html
4月18日時点でのアドビ システムズ発表資料
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200704/20070418
mediaplayer.html
RealNetworksニュースリリース
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2007/rp11b107.html